タイルについて

ここでは一旦タイルという概念について説明をします。

まず、この文書で扱うタイルとは何かを説明します。

インターネット上ではさまざまな地図が使われていますが、その中で取り分け扱いやすいものが「地図タイル」というものです。

この概念自体はGoogle Mapsが採用したことによって急速に普及しました。 現在では「地図タイル」が「デファクト・スタンダード」となっています。

ただし、「仕様」がありません。

そのため、タイルと言っても地理院地図と同じ形式のものであったり、TMSという仕様のものであったり、WMTSという仕様のものであったり、はたまた3D Tilesという仕様のものだったりとたくさん種類があります。

とてもとてもややこしいのですが、一般的な「地図タイル」については比較的簡単に説明ができます。

  • 正方形のファイルであること
  • zoom/x/y.formatという形式で配信されること
    • 0/0/0.format で地球全体を表現するファイルになること、ただし緯度 85度、-85度付近付近はカットされていること
    • ズームレベルが一つ上がることに縦横倍の精度になること
    • y座標はコンピュータ座標と同じく右上から開始すること
  • 座標系はEPSG 3785で定義されていること

では、それぞれについて説明していきます。

正方形のファイルであること

まず重要なのはタイルは正方形です。

これはタイルを順番にならべていくことで地図背景を作っていくためには重要な要素です。

もしタイルが長方形だったりしたらどうなるでしょう? 並べたときに噛み合わない場所が出てきたりしてしまいます。

ややこしいことに、長方形で地図を出力するシステムもありますが、それはタイルではなく都度コンピュータに画像の生成をリクエストしたものを表示しています。

配信形式について

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